汗びえ対策インナー

2025年3月2日

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登山を始めて間もない私にとって、思いのほか大変だったのが「汗びえ」でした。

登山をする前は、「とにかく防寒が大事」と思い、暖かいインナーを着ておけば問題ないと考えていました。しかし実際に登山をしてみると、朝の冷え込みに合わせて厚着をすると、登り始めてすぐに暑くなり、気づけば汗をかいてしまいます。

そして、山頂や休憩時にそのままの状態で風に当たると、一気に体が冷えてしまい、震えが止まらなくなることもありました。最悪の場合、体温調節がうまくいかずに風邪をひくことにもなりかねません。

この「汗びえ」を防ぐためには、登山用のインナー選びがとても重要だということを身をもって知りました。

最初の頃は、普段から愛用していた「ヒートテック」を登山にも使っていました。冬の寒い日には欠かせないアイテムだったので、当然のように登山にも適しているだろうと考えていたのです。

しかし、これが大きな間違いでした。ヒートテックは確かに暖かいのですが、汗をかくとその水分を吸収したまま乾きにくく、結果として体が冷えてしまいます。

登りの最中は快適でも、休憩時や下山時になると、汗冷えでブルブル震えることに。これは本当に辛く、登山の楽しさを半減させるほどの問題でした。登山経験者に相談すると、「ヒートテックは絶対にやめたほうがいい」と即答されました。

理由はやはり「汗を吸っても乾かない」ためです。速乾性がないインナーは、登山中の体温調節には適しておらず、汗びえの原因になってしまうのです。

そこで、ベテラン登山者のアドバイスを参考に、登山向けのインナーを探すことにしました。

そこで見つけたのが「パタゴニアのキャプリーン」です。キャプリーンは登山用に設計されたインナーで、速乾性が非常に高く、汗をかいてもすぐに乾くため、汗びえを防ぐのに最適なアイテムでした。

さらに抗菌防臭機能も備わっているため、富士登山のような長時間着替えができない状況でも、匂いが気になりにくいのが大きなメリットです。

実際にキャプリーンを着て登山をしてみると、登りで汗をかいてもすぐ乾くため、休憩時や下山時に体が冷えにくく、今までとはまったく違う快適な登山を楽しめました。「最初からこれを着ておけばよかった」と思うほど、インナーの違いが登山の快適さに大きく影響することを実感しました。

登山で汗びえを防ぐためには、「吸湿発熱系インナー（ヒートテック）」ではなく、「速乾性の高い化繊インナー」を選ぶことが何よりも大切です。

パタゴニアのキャプリーンはもちろんのこと、モンベルの「ジオライン」やファイントラックの「ドライレイヤー」など、登山向けの優れたインナーは多くあります。

これらのインナーは、汗をかいてもすぐに乾くため、登山中の体温調節がしやすく、快適に行動することができます。

「登山のインナーなんて何でもいいや」と思っていた初心者時代の自分に、ぜひ伝えたいことがあります。

登山用のインナーをしっかり選ぶだけで、登山の快適さが驚くほど変わります。寒さ対策だけではなく、汗をかいた後の体温管理を意識することが、より安全で楽しい登山につながるのです。

これから登山を始める方には、ぜひ「速乾性の高いインナー」を意識して選び、快適な登山を楽しんでもらいたいと思います。