先日、テレビ朝日の「プラチナファミリー」という番組を何気なく見ていたところ、日本酒「獺祭(だっさい)」を手がける旭酒造の創業一族が紹介されていました。
実は私、以前に旭酒造の桜井博志会長の講演を拝聴したことがあり、そのときの話がとても印象的だったので、テレビでも思わず見入ってしまいました。
桜井会長は、約40年前に家業を継ぎ、衰退寸前だった旭酒造を立て直した張本人。
従来の杜氏制度に頼らず、科学とデータによる酒造りに舵を切ったことで、異端視されながらも革新を進め、ついに売上200億円を突破するまでに会社を成長させました。
獺祭といえば、米の磨き具合や香りの高さで知られ、今や世界的な日本酒ブランドとして地位を確立しています。
一方で、日本酒好きの中には「杜氏がいない獺祭は邪道」と言う方も少なくありません。
たしかに、伝統的な日本酒の世界からすれば、獺祭のやり方は異質かもしれません。
でも、好みは人それぞれ。新しい技術で安定した品質の酒を届けるという姿勢は、それはそれで評価されるべきだと私は感じます。
番組では、桜井会長の200平米の自宅も紹介されていて、その書斎には1000冊を超える蔵書がズラリ。
なかでも、司馬遼太郎の『坂の上の雲』に出てくる一節からインスピレーションを得て、「獺祭」と名付けたというエピソードが印象的でした。
「杜氏なし」「データ管理」「世界展開」──伝統に挑戦しながらも、日本酒という文化を次世代につなげていく旭酒造の取り組みには、今後も注目したいですね。
あなたは獺祭、飲んだことありますか?それともやっぱり伝統派?
