この前、娘がバリ島に旅行に行ってきました。
しっかり日焼けして帰ってきたその手には、「はい、お土産~」と渡された小さな袋。

見ると、コーヒー豆のパッケージ。よく見ると「LUWAK COFFEE(ルワック・コーヒー)」の文字。
……あれ? ルワックって、もしかしてあの、例の、猫のやつ?
「これってさ、ジャコウネコのコーヒー?」と聞いたら、
「うん、たぶんそう。バリの市場で“すごく珍しいコーヒーだよ!”って言われた~」と娘。
うーん、やっぱりアレだ。あの、ちょっと変わった生い立ちのコーヒー。
実は私、以前テレビの特集で見たことがあるんです。
ジャコウネコという動物が熟したコーヒーの実を食べて、消化されずに残った種(つまりコーヒー豆)を、排泄物から取り出して、それを洗って焙煎したという、なんともワイルドなコーヒー。
「世界で最も高価なコーヒー」とも言われていて、一杯数千円することもあるとか。

で、その由来を聞くとちょっとびっくりするけれど、
実はジャコウネコの消化酵素が豆に作用して、苦味が抑えられ、まろやかで飲みやすい風味になるらしいんです。
ある意味、天然の発酵コーヒー。
とはいえ、本当に本物なのかは正直わからない…。
バリのお土産屋さんや市場では、ルワック風のものも多いらしいし、
猫パッケージもどこか観光客向けの雰囲気。
でも、せっかくなので淹れてみることに。
お湯を沸かし、挽いた豆をドリップ。
キッチンにふわっと広がる香ばしい香り――うん、いい香り!
一口飲んでみると、これが予想以上に美味しい。
すっきりしていて、変なクセもなく、口当たりがとてもなめらか。
後味にほんのり甘みのようなものも感じて、なんだか上品な味わいです。
「猫の糞からできてる」って聞いてちょっと構えてたけど、
飲んでみたら普通においしいコーヒー。むしろ好きかも。
本物かどうかはさておき、バリの自然の恵みと、ジャコウネコの不思議な力(?)を感じる一杯でした。
なんだかちょっと贅沢な気分になれる朝でした。
